【 人物紹介 】

日野西 恵美子(ひのにし えみこ)
東北秋田の田舎に生まれる。生後十ヵ月で小児マヒに冒され、両脚がコンニャクのように萎えてしまった。歩き出す年頃になっても、手に下駄をはき、足にも履物をくくりつけて這って歩く毎日が続いたが、父母兄弟や周りの人々の暖かく深い愛をうけて育つ。その後、次第に松葉杖をついて歩けるまでになっていったが、青春は灰色だった。詩を書いたり、手芸や洋裁に励みながら、幸せな結婚を夢見て前向きに生きる。そして、願いは叶えられ二人の女児にも恵まれる。