教化部長 三好 雅則

先日、学生時代からの恩師、渋谷晴雄・生長の家長老宅でお話を伺ってきました。その中で沖縄教区教化部長時代に触れた谷口雅春大聖師ご夫妻の話をしてくれました。宮古島のホテルで大聖師は輝子奥様に次のように話しかけられ、じっと永いこと水槽を見ておられたというのです。
《おかあさん みてごらん 熱帯魚だよ——
神さまって ・・・・・・ ほんとうにすばらしいね》 (『光の四季』78頁)
これは一節なので、ぜひ全部を味わっていただきたいと思います。
本紙に毎月「いのちを拝む——愛と祈りの人となる」という言葉を掲げていますが、生長の家は生命の実相(本当のすがた)を知り、それを日常生活の中で表現することを通じて、現象世界に実相世界を現わすため、「生長の家の生き方」を主唱してきました。立教当初、大恐慌による景気低迷、戦争への足音が高まり、大戦争へと突入する暗い時代に、「朗らかに笑って生きる」 「日時計主義で生きる」、そして「ひとの生命の実相を礼拝せよ」・・・という「生長の家の生き方」を提示し、その実践を万人に勧めてきました。
以来82年が経過した現在、敗戦、高度経済成長、石油危機、バブル崩壊、地球温暖化による深刻な気象異変、リーマンショック、東日本大震災と原発事故による放射能汚染・・・と、私たちを取り巻く世界は大きく変化していますが、こうした中でみ教えを知る私たちはどう生きるべきでしょうか?
生長の家総裁・谷口雅宣先生はこう示されています。
『(前略)「人間は神の子である」というだけでなく、自然と調和し、地球環境を傷つけずに生きることを心がけてください。それが、「実相を現象において表現する」という我々の使命です。神様は「大自然」を創造されたのであって、人間だけを創造されたのではない。人類だけが繁栄するというのは、神の御心ではないし、実相世界にはないことです。ですから、小さいことにも心を遣いながら自然界と共存する生き方を、それぞれの立場で開発し、実践してください。』(『次世代への決断』370頁)
神の創り給うた天地万物すべてがそのまま神仏の生命の現れですから、その生命には分け隔てなく絶対価値があるのです。家族はもとより、運動をともにすすめる信徒のお1人お1人、地球の万物が掛け替えのない、神仏の生命そのものなのでありますから、日々、そのいのちを拝ませていただき、神の愛、仏の四無量心を表現する、真象を認め、讃嘆し、それを伝える、笑顔を贈る、深切を行じ、伝道するとき、生命の「実相」を悟って新生し、その感動と歓びが広がり、そこに地上天国が開いていくのです。繁栄の法則は、「まず与えよ」であります。無限なる神の愛を、知恵を、生命を、喜びを楽しく朗らかに表現してまいりましょう。