今回のブックレビューは、
*** 『人生の扉を開く 《第3集》
     ――日英対訳で読む ひかりの言葉』
                      谷口清超(監修) ***
*** 『46億年のいのち』          谷口純子(著) ***

です。内容を一部抜粋してご紹介します♪♪




人生の扉を開く 《第3集》
――日英対訳で読む ひかりの言葉


監修:谷口清超

(p.166~167)

生かし合いの世界が
本当の人生である

 本来人間は神の子同士であって、一つの生命の
兄弟でありますから、仲好くせざるを得ない内心
の欲求をもって居る。それを仲好くせず、お互い
に争い合っておりますと、どうしても人間は幸福
になることは出来ない。ひとを憎んでいる人は、
それだけで不幸におち込んでしまうものです。
(谷口清超新ヒューマン・ブックス1『愛と祈りを実現
するには』より)

Live and let live is the true way
for human beings to live.

 Since human beings are originally children
of God who are kindred spirits and brothers
and sisters in the one life, they possess an inner
desire that requires that they are on good terms
with one another. When they ignore this
desire and quarrel, they cannot possibly find
happiness. Those who hate others are driven
further into misfortune.
   From Ai to Inori o Jitsugensuru ni wa(To Realize Love
and Prayer), Taniguchi Seicho Human Books, vol.1.

(p.192~193)

日々「神想観」をして
実相の完全さを観るべし

 人は名月を見て、心を清め、その美しさを讃嘆
する。そのように円満完全な「実在」を毎日心で
瞑視して、神想観を深めていると、雑念がさり、
神の国の美しさや素晴らしさが、ありありと実感
されてくる。そして自動的に神国の如き「設計図」
が描かれ、それが実現する方向に進むのである。
(谷口清超著『伸びゆく日々の言葉』より)

Practice Shinsokan daily and see
the perfection of the True Image.

 A bright moon cleanses our heart and we
admire its beauty. When we deepen our
Shinsokan daily by meditating on the perfect
and harmonious Reality, our worldly thoughts
vanish and we actually feel the beauty and
wonderfulness of the Kingdom of God. A
blueprint, which resembles God's World,
automatically appears, and we proceed on a
course to realize it.
   From Nobiyuku Hibi no Kotoba(Daily Words for
Growth)by Seicho Taniguchi.



46億年のいのち


著者:谷口純子

宗教は何のため(p.153~155)

 生長の家では、「人間は神の子」で、「生命の本質には神が宿っていて、
人間は神の自己実現である」と教える。そして、人間は肉体的存在ではなく、肉体は滅びても、人間の魂は永遠に生き続けるというのだ。 
 これは一般的な人々の感覚とは、違うかもしれない。ほとんどの人は、肉体が自分自身だと思っている。そのため、肉体をいかに若々しく保つかや、いかに長生きするかに心を砕く。また肉体の要求に応えるために、ものやお金をたくさん集めたいと願う。
 果たして人間は肉体だろうか。たとえば、困っている人、災害にあって苦しんでいる人などを見ると、私たちは何とかしてあげたいと思う。その時、自分のことは忘れている。自分主体に考える利己的な思いとは正反対の心である。どちらが本当の自分かと考えると、やはり何か良いこと、向上することを望むのが、人間の本当の願いだと分かる。これは肉体人間から出てくるものではなく、私たちの内面から出てくる理想、あるいは良心だ。肉体は理想を実現するための一種の道具の役割をする。肉体を通して出てくる欲望と、真の人間の理想や良心との関係については、『大自然讃歌』(谷口雅宣著、生長の家刊)に以下のように詳しく示されている。

 人間の真の目的は肉体の維持・発達に非ず、
 地上に神の栄光現すことなり。
 肉体は神性表現の道具に過ぎず、
 欲望もまた神性表現の目的にかなう限り、
 神の栄光支える“生命の炎”なり。
 (中略)
 欲望の正しき制御を忘るべからず。
 欲望を
 神性表現の目的に従属させよ。
 欲望を自己の本心と錯覚すべからず。
 欲望燃え上がるは、
 自己に足らざるものありと想い、
 その欠乏感を埋めんとするが故なり。

 宗教の目的は、おかげを得ることではなく、人間の本質に目覚め、自覚し、それを表現することだ。本当の自分の声に従って生きる時、人は生き甲斐を感じ、心から満足できる人生を歩めるだろう。