今回のブックレビューは、
*** 『新版 心と運命――新百事如意』 谷口雅春(著) ***
*** 『まわりにいっぱい奇跡が起こる本』 
     デイビッド・シュパングラー(著) 高橋裕子(訳) ***

です。内容を一部抜粋してご紹介します♪♪




新版 心と運命――新百事如意

著者:谷口雅春

十一、健康及び幸福の感情(p.114~115)

 以上述べ来ったところによって、感情生活――即ち創造的な潜在意識的生活が深く深く吾々の把持する「想念」によって影響を受けること、そして潜在意識は全然受動的であって、潜在意識内に最も強く根を張っている観念が肉のうちに作用をつづけることが明瞭になったであろうと思う。そして大多数の人々は健全なる希望にみちた「想念」を把持するが故に、病気の人々よりも達者な人々が多いのである――無論時々殆どあらゆる人々は不健全なる「念波」の侵入に犯されはするのであるが。成功の誇り、熱望、愛、希望、善きものに対する一般的希望は人類の心を占領して、人生のより低い階級の観念及び理想に対して、人類を保護するのである。
 心を最も多く充たしているものが何であろうと、そのものは最も多く運命を支配するのであって、その人の運命は自己の心の中に充たされている「想念」によって高くも低くも、善くも悪くもなるのである。吾々は自己の道をとって世界の中を推し進む。吾々は自己の地獄又は天国を創造する。吾々は匐いもすれば翔りもする。吾々は沈みもすれば泳ぎもする――此れらは、吾等の心の王座に日々に群がり来る諸々の想念を選択することによって、どちらにでも出来ることなのである。吾等の「心」のうちには、生命及び幸福の支配者なるところの「神の子」――すなわち自我――がい給うのである。「心」の中の「神の子」のみが最後の決定権を有するのである。この「神の子」より出ずる言葉のみが法則となるのである。内部の霊智体なる感情的生命は、此の「神の子」の意志が欲するところのことを何でもしてくれる処の僕婢なのである。吾等は「時間」を掌中に握るところの者(神)の世継であり、永遠なる者と一体なるが故に、無限なる者より生命の流れを汲み、何者にも負けぬところの力を備えて、自己の有つべきものを選択することが出来るのである。



まわりにいっぱい奇跡が起こる本

著者:デイビッド・シュパングラー
訳者:高橋裕子

〈感謝〉(p.136~137)

 自分の人生における恵み(そう、まさに生きていること自体が恵みである)を認識し、感謝する姿勢もまた、世界の創造的・霊的エネルギーの大いなる流れに対してあなたをオープンにする。感謝の心をもつと、他者が自分のためにしてくれたすべての行為が見えてくる。利己的で犠牲者的な視点を矯正する効果がある。人生で真に大切なもののどのくらいがじつは贈り物だったか、徐々にわかってくる。強要されたり取引のように扱われた人間関係は、かかわる者すべてが喜んでみずからを献身的に捧げるような人間関係にくらべ、けっしてパワフルでも報われるものでもない。感謝すると、自分でもさ らに惜しげなく与えることがしやすくなり、それが万物の内なる愛の流れに同調させてくれる。人生を活気づけ自由にする力にかけては、感謝にまさるものはない。これまでに受けとったすべてのものと、これから受けとるであろう(または受けとりたい)すべてのものに感謝し、またお返しにこちらからも与える機会があることに感謝するならば、心の技術のプロセスに力を与える意味で他に匹敵するものはない。