新天地
新天地 2025年9月
教化部長 各務 洋行
先祖と共に未来を開く「地球社会貢献活動」を展開
皆様、、陽は短くなったものの厳しい残暑、酷暑が続きますが、世界平和実現の為、日々『人類同胞大調和六章経』『万物調和六章経』読誦、「世界平和の祈り・新バージョン」を実修し「地球社会貢献活動」を推進下さっています事、厚く御礼申し上げます。
7月30日の酷暑真っ最中にオープン食堂を開催しました。年に1度の平日(水曜日)開催で、従来にない人にも来て頂こうという主旨です。36度を超える猛暑でしたが、来館者は準備数ぴったりの90名、その内新人は35名でした。(他に運営委員40名)
今回は入り口に「扇風機型ミスト」を設置したところ、のぼりに加えて注目度が俄然アップ。更に教化部飼育のカブトムシを進呈する看板を立てると、これを見て男性が初参加しました。ところがその男性がノーミート料理に大満足。「カレーが美味しい。またこの人参ドレッシングも美味しい。何処に売ってますか?」と聞かれるのです。運営係が「手作りです。」と返事をするととても残念そうでした。でも「子供達が喜ぶ」とカブトムシを喜んで持って帰られました。
また他宗教の初参加者(7月の練成会に参加された)も、世界平和には、ノーミートが必要とその意義を理解されたようです。地球社会貢献活動としてのオープン食堂、着実に歩みを進めていると嬉しく思います。
その地球社会貢献活動を力強く「顕幽相携えて」推進する「宇治盂蘭盆供養大祭」が8月18日・19日の2日間に渡って執り行われました。今年も大阪教区は75人が参加し、近畿地方など近県300人限定参加の御祭でした。(私は本祭の「大調和の歌」担当をさせて頂きました)年に1回、傍系先祖を始め縁のあった御霊様、また教区先達の霊牌(歴代地方講師540柱)など書きましたが、心が通じるようで嬉しくなってきました。本祭の祝詞では、その霊牌数が全国で98万柱とありましたから、「ああ、自分の先祖を始めこの御霊様たちが神様として1年間祀られる。きっと喜んでる。」そう思いながらの神官でした。
こうして宝蔵神社に祀られると「本尊神霊」の導きにより霊界で光明化運動をするようになる。私達と手を取り合って「顕幽相携えて」、世界平和実現「地球社会貢献活動」をするようになる。つまり慰霊ではなく神様事。だから拍手は音を出し、玉串は「拝礼」ではなく「奉奠」、ネクタイも「白」になるのですね。ですからそのご先祖様の導きを「観じて」光明化運動を進めて参りましょう。観たものが現れるのですから。
盂蘭盆供養大祭の前には夏季青少年まなびの広場が開催されました。中高生の部は1泊2日(7月26日〜27日)で8名が参加、小学生の部は5年振りの2泊3日(8月9日〜11日)で24名(全日16名)が参加されました。野外研修は運営を含めると、中高生はマイクロバス1台の24名、小学生はオブザーバー参加も含めてバス2台の88名になりました。運営と推進、ご参加下さいました皆様、誠に有り難うございました。
天の川の星と鍋倉渓の石 中高生、小学生共、前日の浄心行で心を浄め、その浄まった心で2日目の野外研修に臨みました。バスで1時間程の奈良県山添村にある「神野山は、標高618メートルと高原の気候(両日とも市内より10度ほど涼しい)です。この山は縄文時代から続く信仰の山で、「天の川」の写しと見たてた石の渓谷(鍋倉渓)があり、この山の圧倒的な大自然に包まれ、利他を引き出すオウ体験など一体感を感じ元気よく登山しました。そして約650メートル歩いて山頂に到着すると、そこは360度のパノラマの世界。そこでアイスクリームを頂きその後、縄文人の「天の世界を地上に現したい」願いを祈願しました。
中高生(7月27日)が山頂で「すでにみこころは天になるが如く地にも実現」(新版『生活の智慧365章』206頁)と「平和を祈るための言葉」とで祈願すると、後ろの雲が世界に祈りを届けるように放射線状に広がりました。4千年前からの縄文人の祈りと現代・中高生の祈りが重なって出来たものと大変感動致しました。
小学生(8月10日)は、ウクライナに向かって「世界平和・P4U」を皆で祈願。その日は日本列島や近畿圏が大荒れの天候でしたが、この近辺だけ雨が降らず、気温も天然クーラーそのものでした。これも縄文人が導いてくれたと感慨深く思い「4千年待っていました。天気は大丈夫。私達の願いを祈願してくれて嬉しい。」との声が聞こえてきそうでした。
縄文人の男女
そこで、小学生の部の記念写真(山頂と閉会式)では、「縄文人席」を用意しました。更にその日は、トンビの凧を上げて(これは飛鳥)、花光義正・飛鳥大使と相愛会の壮年層4名で山頂から『飛鳥讃歌』を読誦し、人類が救われてゆく人間讃歌を世界に放送しました。これも大いなる平和祈願で、屋外での読誦はきっと全国でも初めてでしょう。その後、山頂の古墳と神社でお参りし、「めえめえ牧場」まで約15分下山しました。牧場で昼食を頂き平和の念を込めたシャボン玉を飛ばしました。最後に80匹いる羊に「エサやり体験」をしました。これがとても楽しく、縄文人からのプレゼントのようでした。
教化部に戻ってからは、小学生は初の試みで「縁日」を催しました。「的当て」や「魚釣り」など7種目。みんな「わぁーわぁー」言いながら大いに盛り上がり、翌日も初の「祈り合いの神想観」を行いました。すると、小学生17名が前に出て素直な願いを話し、彼ら彼女らの願いを知る事が出来ました。これは、実は中高生が先に学んでこの小学生のお世話しことが(年齢が近くて気持ちが分かる中高生の存在が)大きな力になりました。中高生に感謝です。
「人間はおのおの地上天国建設のために選ばれたる、天の使いであるのだ。」(『生命の實相 頭注版 第14巻 倫理篇 下・教育篇』180頁)を使って講話し、また運営委員会でもこれを心に刻みました。この講話を青少年が縄文人の願いと重ねて体験したことはきっと魂に染み込むと思います。現に増田晃己君(小学3年生)が学校の友達を誘ったら、「皆がよろこびそして褒めてくれた。神様の言葉を使った。とにかく楽しかった。」ととても悦び、親も喜んでくれた。妹や弟が「お兄ちゃん楽しんでていいな。」次は自分たちも参加すると言ったそうです。
初参加者でも使命に生きた喜びが魂に刻まれ、周囲に波及したのですね。青少年の躍動は未来を開きます。更に宇治盂蘭盆供養大祭に向けて先祖代々の霊牌もたくさん書きましたが、先祖を遡ると「縄文人」にたどり着くとも言えます。そして、霊界で光明化運動をしている。顕幽相携えて「神野山」で「地上天国実現を祈願した」と思わせて頂きました。また供養された御霊様は地上に生まれ変わっても真理の供養は受け続けられますから、他国へ生まれ変わって「天の使い」として、その光を発しているかも知れません。ウクライナ、ロシア、中東など…。
こうやって考えると私達の光明化運動はなんとスケールの大きいんだと改めて感じます。10月からはいよいよ「新体制」で運動がスタートします。世界平和実現で横の広がりを見ると同時に「先祖と共に未来を開く」縦の時間軸を見据えて「地球社会貢献活動」を展開する。飛鳥讃歌の如く「人類は救われてゆく」天の使いとしての使命に邁進しましょう。