千葉の灯(せんようのともしび)2026年8月
世界平和をめざして“楽しい”地球社会貢献を未来につなげよう
教化部長 小池 聖明
生長の家の運動は、在家宗教として利他のために菩薩行を行うところに特色がありますが、この30年の世界の大きな変化の中で、菩薩行のあり方が大きく変化してきました。
世界の変化とは1989年の東西冷戦の終結後から、湾岸戦争をはじめとした民族・宗教間の対立が激しくなってきたこと、そして多くの国が経済発展を目標として、化石燃料を使用した自然破壊による地球温暖化が進んできたことです。
この世界の変化に対応するため、生長の家は“信仰による平和”を目的とした国際平和信仰運動を打ち出しました。宗教の教えは、中心部分と周縁部分があることを明確に示し、生長の家が日本の一宗一派の教えではなく人類普遍の真理を説いていることを伝えるため、各国言語や宗教的伝統に対応する儀式の方法を定めて、布教活動を進めてきました。例えば英語圏では実相礼拝する時に二拝二拍手一揖を一礼に変えるなどです。
また、日本だけの平和と繁栄を祈るだけではなく、世界平和の大前提として自然と人間との共存を強く意識することが大切だという観点から、総本山の祭祀の重点を「鎮護国家」から「世界平和」に移すことが決まり、神・自然・人間の一体感を深めるため造化の三神が新たに勧請されました。
“経済発展”という物資的豊かさの追求が、資源の奪い合いに発展する危険性を伴うものとして、総裁先生が“環境”と“資源”と“平和”の問題は密接に関連しあっていることを指摘され、私達の運動の中で「信仰と生活の実践」が強調され、ISOや炭素ゼロ運動、脱原発、自然と共存するライフスタイルの実践などを進めてきました。
このような運動の変革を強く後押ししたのはインターネットの利用でした。総裁先生ご夫妻がブログや動画をご発表下さり、両先生がご生活で実践されている倫理的な生活のご様子から信徒や一般の人々が学ぶことができるようになりました。
2001年の同時多発テロや東日本大震災の数日後に総裁先生がお祈りの言葉をブログでご発表下さいましたが、その途上で、私達もネットを運動に活用するのが日常になりました。
2022年にロシアによるウクライナ侵攻が開始された時に、総裁先生は動画「ウクライナに平和を」を公開されて、『世界平和の祈り』ニューバージョンをご発表され、世界の平和とすべての生類がところを得て生かされるよう、祈りの実践を呼びかけられました。この祈りは5つの国の言語に翻訳されています。
去る7月7日の万教包容の御祭で、総裁先生は、「人間は神の子である」「神・自然・人間は一体である」という普遍的な真理を生活に生かすことが大切であるということをご指導下さいました。
谷口純子先生は『白鳩』7月号の10頁で、どんなささやかであっても地球温暖化を防ぐために自分にできることを実行していくことが大切であるということをお書き下さっています。私達の行動と世界平和は大きな関係があるということです。
『“私達の運動”をつくろう』(79頁)によると、世論は宗教団体による社会貢献を高く評価しています。若い世代も平和増進や災害時の救援活動に期待を寄せているようです。そういう観点から私達の運動も若い人と接点を持っていく方向性にあると思います。
総裁先生は魅力的な運動の展開のために、多様性を認め、自由度のある運動を展開していくということが大切であると5月の教区五者合同全国幹部研鑽会でお示し下さいました。
これまで皆さんが培った社会貢献活動を礎に、異なった価値観を持つ若者世代にも、“包容主義”で生長の家の教えを伝えましょう。そのポイントの一つは“楽しいこと”です。
皆さんの活動でもクリーンウォーキング、海岸清掃などに若い方をお誘いするような動きがありますが、さらに一歩進んで、若い人々が楽しく集う場所、癒しを与えられる場の提供をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、茨城では、子供世代のママさんパパさんの集えるカフェを開いたり、境内地を使ったデイキャンプ、プチ献労とバーベキューだとか、千葉なら、お仕事・学校帰りによれる軽食ラウンジ、学生の無料自習室の解放、楽器演奏によるチャリティーコンサートを開くなどです。
「人間は神の子である」、「神・自然・人間は一体」の教えを掲げ、世界の平和の実現に向けて邁進いたしましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

