千葉の灯(せんようのともしび)2025年5月
人生は言葉で創られる明るく豊かな家庭づくり…
教化部長 三浦 晃太郎 「人生は言葉によって創られる」『生長の家』誌創刊号には、次のように書かれています。『生長の家』を月々発行して言葉によって此の世を清め、人生を住みよくし、世界の家庭々々を明るくし、個人々々を幸福にすることは生長の家の主要な事業の一つである。それは諸君が『心の法則』を深く研究して行かれるに従って次第に明瞭になってくるであろうように、此の世界は言葉によって支えられているからである。』
以前、富士河口湖練成道場で行われた小学生見真会に参加した小学4年生の大林和樹君(仮名)は、講師の先生から「毎日、朝起きたら元気よくお父さんやお母さんに“おはようございます” と挨拶しよう、と言われたから、時々忘れるけど、ずっと続けているよ。でもお父さんやおほさんは、いつもうなづくだけだから、もう止めようかと思う」と、1年後の見真会で寂しそうに話していました。それを知った先生は、「1年間も続けてきたことは本当に素晴らしいね。すごいことだよ。和樹君が毎日“おはよう” と挨拶をしていたら、そのうちにきっとお父さんもお母さんも、“おはよう”と言ってくれるようになるから続けようね」と励ましました。その後、和樹持から両親が“おはよう”と言ってくれるようになったと、喜んでいたとのことです。
和樹君は見真会に参加して、「言葉の力」や「明るい善い言葉を使うことの大切さ」などを学んで、見真会から帰ってから、両親に朝の挨拶をすることを決意して実行しているのです。1年聞も続けていると聞いて大変感動しました。本当に素晴らしいことですね。ここで大切なととは、和樹君の周囲にいる人たち、特に両親や家族が和樹君を1人ぼっちにしないことです。折角、朝の挨拶を続けることを決意しても、周附の人が無関心では和樹君の決意は鈍ってしまい、止めてしまうことになります。このことは子供に限ったことではありませんね。
『生長の家』誌の表紙裏には、「家庭」の役訓と大切さについて書かれています。(前略)『生長の家』は一つの家庭に足非一冊はなくてはらない雑誌です。日本国中の家庭が此の雑誌をとって呉れ々ば日本国中の家庭が栄えます。争いの絶えなかった家庭が平和の家となり、悲しみの家が喜びの家となり、病人の絶えなった家庭が健康の家となり、何事も不如意であった家が『生長の家』となります。(後略)
『人類光明化運動指針』第二条には、生長の家の教えを弘めるところの「場」として、『まず家庭です』と指摘されています。家族が集まる場である「家庭」において、「人間・神の子」の教えを実践することが、生長の家の運動の基本となることが、明確に調われていると思います。「家庭」において大切なことは、家族の1人1人が交わす言葉の使い方です。使う言葉によって、人生は明るくもなり、暗くもなります。特に祖父母、お父さんとお母さんは、いつも前向きな明るい言葉を使うよう心掛けることです。
「家庭」は、神の子である子供が誕生し、成長し、人格が形成される最も大切な場であります。子供は主に日々接する相父母や両親の生活態度や言動を通して、家族への愛や生きとし生けるものへの愛の広がりについて勉強します。祖父母や両親の愛に包まれ、愛と信頼の心で満たされたよき家庭が、幼い子供の心に自信と愛の心が培われることになります。両親は子供の願いや努力に惜しみない愛情を表現しながら、親と子供の交流を深めていく努力が強く求められます。
生長の家は今、神・自然・人間の大調和の実現をめざして、“自然と共に伸びる巡動”を推進しています。祖父母や両親、子供や孫たちが、それぞれの「家庭」において「人間・神の子」の教えを実践し、“家族と共に輝く”ことによって、光明化運動は、更に大きく前進することになります。