真理への道はただひとつ
「人間は神の子だ」ということである

千葉の灯(せんようのともしび)2022年 12月

学ぶ事への感謝

白鳩会顧問 五十嵐 惠美子
白鳩会顧問 五十嵐 惠美子 光陰矢の如し、今年も残り少なくなりました。
 ある日、片付けをしておりましたら、1冊の大学ノートが目に入り、何気なく開いてみましたら、過去に勉強会や練成会等で体験発表した時の下書きノートでした。
  懐かしい思いで片付けの手を止めて読んでいましたら、次のような下書きに目が留まりました。一部ご紹介します。
  (前略)私は、山口県の今も自然がいっぱいに残っている風光明媚な田舎町で生まれ育ちました。その田舎に、夏休みに子供達を連れて遊びに行った時の事です。田んぼで遊んでいた長男が、「お母さん!これお家に持って帰って飼ってもいい?」と何かを大事そうに両手に包み込んで持ち帰ってきました。見るとそれはヘビだったのです。私は田舎育ちではありますが、ヘビが一番苦手で、思わず「ぎゃ~ぁ!」と大声をあげて、直ぐ逃がしてくるよう言いました。

  ところが長男は「かわいいじゃない。どうして飼っちゃいけないの?」と何回も何回も言いますので、思わず「こんな気持ち悪いものがかわいいなんて頭が変じゃないの?」と一喝してしまいました。長男はとても残念そうに、渋々、田んぼに返してきました。これは私がまだ生長の家に御縁をいただく以前の話です。
谷口清超先生は『一番大切なもの』というご著書の中で、次のようにお書きくださっています。

 「天地の万物に感謝せよ」とあるが、万物というのは植物・動物・鉱物・空気・水・光や電磁波動など、全てを含んでいる。だから人間だけに感謝すればよいのではない。虫やミミズにも感謝するのだ。(中略)動物たちも、鳥や獣たち全ては大切なわれわれの仲間だ。(18頁)

 そして谷口恵美子先生は『神様からのいただきもの』というご著書に優しい詩を載せてくださっています。

 何本も届けられた たけのこを おわけしながら ハッと気付きました
 すべてが 神さまからの いただきもの
 わたしのものは 何もなくて わたし自身も いただきもの
 (中略)「これだけは、いただきものではない」というものは、世の中にはないと思いました。この私自身も神様と両親からいただいたものなのですね。
(222頁)

 私も長男に頭が変なのでは?と言った頃に生長の家に御縁をいただいていたら、もう少し賢明な対応ができたのではと反省です。

 そんな事があった4~5年後に、次男の病気をきっかけに生長の家に触れる事が出来て、長男も今や48歳となり、良き伴侶に恵まれ、親孝行息子に育ってくれました。ずっと生長の家に御縁のないままに子育てをしていたらと思いますと、ご縁あったればこそと感謝いっぱいの昨今です。

  谷口雅春先生著『光明法語《道の巻》』の10月26日の法語に、
  神の祝福の波長に、合わぬ心と云うのは、怒る心、憎む心、怨む心、悲しむ心、羨む心、嫉妬する心、猜疑する心、悪を予想する心、取越苦労する心、持越苦労する心、口惜しい残念の心、陰気な心、沈む心、審判く心、争う心、斬り合う心、焦立つ心、不平の心、あせる心、ケチな心など大同小異の種々の色合をもった心である。之等の心は神の祝福の波長とは調子が合わない。(後略)(268頁) とありました。

 12月は、大晦大祓式と浄心行が教化部にて執り行われます。
  私は神の祝福の波長と合わない、心のなかにある悪想念を文章に書き表し、聖経読誦のうちにこれを焼却し、心を清めていただける浄心行に今年も参加して、来る令和5年が、光り輝く年となりますよう祈念して今年の締めくくりとしたいと思っています。

  皆様もご一緒に参加させていただきましょう。ありがとうございます。

 

 

大晦大祓式・浄心行が執り行われます


 12月は、大晦大祓式と浄心行が教化部にて執り行われます。私は神の祝福の波長と合わない、心のなかにある悪想念を文章に書き表し、聖経読誦のうちにこれを焼却し、心を清めていただける浄心行に今年も参加して、来る令和5年が、光り輝く年となりますよう祈念して今年の締めくくりとしたいと思っています。
 皆様もご一緒に参加させていただきましょう。ありがとうございます。

 

 

『日時計日記』の活用は日常生活を一層明るいものにします

教化部長 稙田茂樹
教化部長 稙田茂樹 この令和4年も残すところ1ヵ月あまりとなり、新しい年は、もうすぐそこまで来ています。お互いにこの1年を振り返り、正すべきところがあればそれを正すように努め、喜び多き年であったならばあらためてそれらを思い起こして、神に感謝しつつ、新年を迎えさせていただくよう、努めていきたいと考えるところです。

 さて、生長の家では、人それぞれの運命や境遇は、その人の心のありよう次第であると説いています。この教えについては「心の法則」として説かれており、「唯心所現(ゆいしんしょげん)」という仏教のことばをもって説明されていることはご承知の通りです。すなわち「唯(ただ)」「心(こころ)」「所(ところ)」「現(あらわれる)」と言う訳です。
大聖師・谷口雅春先生は、次のようにもお説きくださっています。

 事物の暗黒面を見てはならない。また他の暗黒面を見てはならない。更にまた自分の暗黒面をも見てはならない。暗黒面を見るとき、必ず自己の“心”の中に暗黒な事を描くことになるのである。(中略)暗黒面を見るかわりに事物の光明面を見よ、他の光明面を見よ、更にまた自己の光明面のみを見よ。光明面を見るとき、光明面のみが“心”に描かれ、“心”に描かれたものが増大し、具体化し、自分が一層明るい気持になり、運命が一層好転し、身辺に気持よきもののみがあらわれ、ついに自己の住む世界が地上の天国浄土となるに至るのである。暗黒面を見るよりも、光明面を見る方が余程楽であり、容易であり、気持が良いのに、何故多くの人々は光明面よりも暗黒面を見たがるのであろうか。彼らは心の法則を知らないからである。
(新版『生活の智慧365章』 175~176頁より)

 あなたは幸福であるのか不幸であるのか、あるいは健康であるのか不健康であるのか、また、収益を得ることができたのか、損失を被ったのか、それらのすべては、この「心の法則」による結果であると説かれているのです。物事に偶然はなく、また他の何びとの責任でもなく、すべてはあなたの心が招来した結果であるとの教えなのです。

 ご文章の重複にはなりますが、「暗黒面を見るより、光明面を見る方が余程楽であり、容易であり、気持ちが良いのに、何故多くの人々は光明面よりも暗黒面を見たがるのであろうか。彼らは心の法則を知らないからである」と説かれています。

 さて、あなたはどうしますか。現在の境遇をどう感じておられるのでしょうか。「幸福である」とお考えなら、今の境遇をもっと喜び、周囲の人や物や事に心から感謝することです。そうすれば、さらに幸福になれるのです。反対に「不幸である」と感じておられる人はどうでしょうか。現在の境遇が「心の法則」による結果であるのなら、あきらめるほかはないとして、すべてをあきらめてしまうのでしょうか。いや、その必要はまったくないのです。歎く必要もなければ、あきらめる必要もありません。今日、ただ今から、光明面をみる生き方を実践すればよいのです。

 生長の家総裁・谷口雅宣先生は、ご著書『日時計主義とは何か?』において、次のようにお説きくださっています。

人間や人生の“善い面”を伝える報道や情報が枯渇している中では、次世代に希望や喜びを与えることはできない。教育の基本は「愛」と「信頼」と「明るさ」であるのに、「憎しみ」と「疑惑」と「暗黒」の情報が子供たちの環境を覆っていては、教育改革など絵空事である。まず、子供たちに一番近い親世代の人間が、人生と社会の「真実なるもの」「善なるもの」「美しいもの」を認め、讃美することから始めるべきである。親が人生に喜びを見出さずに、子が幸福を感じることなどできるはずがない。
 私のいう「人生の喜び」とは、収入の多寡や所有物の多さのことではない。他人と比較などしなくとも、自分の周囲に、そして自分そのものの中に、真実や善や美はあるのである。それを見出すための心の訓練が「日時計主義」である。
(4~5頁)

 如何でしょうか。この日時計主義の生き方について、信徒の皆さまが一層理解を深められ、ご家族の皆様ともどもに、いよいよ幸福な生活を実現されるよう願ってやみません。
そしてそのためには、日々に良き言葉、明るい言葉、褒め言葉を書く習慣をもつことが大切なこととなります。
 幸いに生長の家では『日時計日記』が毎年発刊されており、多数の信徒の皆さまが、この日記を生活面に活用しておられることはご承知の通りです。

 教区内の各組織の役員・会員、信徒・誌友の皆様が一人残らず、この『日時計日記』を活用いただけるよう願って止みません。そして、さらに多くの方々に『日時計日記』をお勧めいただければと願っています。
『日時計日記』に書く内容について悩むことはありません。その日の自分自身への賞め言葉、ご家族の讃嘆、その日にお会いしたご近所の方、職場の方々、その日にお顔を合わせた方々の中から、1人を選んで、そこに褒め言葉を書くようにしたらどうでしょうか。そうさせていただいているうちに、それが光明面を見る訓練となり、善業を積むことにもなり、さらに善業が善業を呼んで一層幸福な人生となっていくことは必定です。

 さあ皆さん、新年を迎えるにあたり、早期に令和5年度版の『日時計日記』を購入し、新しい年のスタートに備えていこうではありませんか。ご自身だけではなく、ご家族の皆様方やお知り合いの方々にも『日時計日記』をお勧めしてまいりましょう。よろしくお願い申しあげます。

P4U「ミニ図書館」蔵書読書感想文


「ウクライナを知るための65章」読書感想文 松戸総連 小野沢 輝代

 ロシアによるウクライナへの侵攻が始まって以来、何冊かのウクライナやロシアに関する本を読みましたが、本書はウクライナのことが一番よく理解出来る本でした。
  特にウクライナの歴史的な立場や国情について詳しく書かれていて、大変参考になりました。とは言え、その歴史や民族の変遷は目まぐるしく、各民族や他国が乱入してきて激しく戦い、そこに住む人々は、飢餓や強制移動に翻弄されて苦しんだようです。

  小話が紹介されていて、「私はオーストリア=ハンガリー帝国で生まれ、チェコスロバキアの学校に通い、ハンガリーで結婚し、ソ連で働き、ウクライナで余生を送っている。しかし、私は一度も自分の村から出たことはない。」(P266)には、笑えない同情を感じました。そして、ソ連崩壊後、ようやくウクライナとして独立し、安定した生活を得ようとしたのに、又、ロシアによって複雑さの中に引き戻されようとしていると感じました。松戸市の図書館で借りた「オリバーストン・オン・プーチン」という、映画監督のオリバーストン氏がプーチン氏をインタビューした本では、プーチン氏はユーモアを解する理性的な人物で、賢い政治家かなと思ったのですが、残念です。

 その他、ウクライナの三大料理のボルシチ、水餃子、ロールキャベツの説明や、刺繍やイースタンエッグの可愛らしいピーサンキなどのクラフト、日本のアニメ「風の谷のナウシカ」との関係などに共感しました。一日も早いウクライナでの戦闘終了と、ウクライナの永遠の平和と自由が実現するように祈っています。ヂャークユ!(ありがとう。)

 

 

皆さんの居住地域の自然や文化遺産をご紹介下さい。

 2021年5月号より、千葉教区のフェイスブックに投稿された千葉県内の“豊かな自然や伝統ある文化遺産”を、オンライン環境に馴染めない方々にもご紹介する目的で掲載しております。
 今月も素晴らしい投稿をご紹介します。

葛飾八幡宮    【市川市 中沢 まみ】


 市川市にある葛飾天満宮に、世界平和を祈念するためお参りに行ってきました。
 ご神木の「千本公孫樹」は、樹齢1200年を超える国指定の天然記念物です。少しずつ色づいてきていました。

 大きな木々からは、たくさんの鳥たちの声が聞こえてきました。

 この神社には、源頼朝公も参拝したことがあり、頼朝公の馬が前脚をかけ、ひづめの跡を残したという「駒どめの石」もあります。

 

散歩コースの秋の光景    【千葉市 平岡 幸子】


 家の近くの散歩コースの秋の光景です。コスモスは、農家の方が畑に植えたものです。

 紅葉している街路樹は、モミジバフウです。また、町内の日蓮宗のお寺の観音様とお地蔵様も撮らせていただきました。

 

 

我が家の干し柿    【我孫子市 大田 尚子】


 毎年の恒例、渋柿を吊るしました。蜂谷柿、とても大きな立派な柿をいただき30個頑張って剥きました。

 

 

田圃の土手のコスモス    【長南町 板倉 良江/茂原市 堀江 道啓】


 早野中学校前の田圃の土手約80メートルの長さに、茂原市の花“コスモス”が登下校の生徒を楽しませています。